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CUSTOM VISIT 歴史・伝統 観光お役立ち | 2019-05-21

佐良浜の伝統漁法「アギヤー漁」を知る命がけでグルクンの群れを追い込む!勇敢な漁師たちの営み

現在朝の10時。今回は、伊良部島にある佐良浜漁協にやってきました。こちらで伝統漁法「アギヤー」の模型を展示しているとのことなので、見学に行ってきました。

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「いんしゃ(海人)の駅 佐良浜」。のどかな漁港の中にある、昨年新しく新築リニューアルオープンした施設です。施設内には漁協の事務所のほか、観光客に人気の食堂や仲買業者の刺身屋さんなどが入っていて、年間を通じて漁業関連のイベントが催されるなど、活気のある場所となっています。

アギヤー漁とは

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2階の事務所で声をかけ、案内された部屋にアギヤー漁の様子のわかる模型が展示されていました。その模型を見ながら、組合スタッフのKさんが漁法の解説をしてくれました。
方言でアギヤーと呼ばれる漁法は、素潜り師7〜8人のチームで行う沖縄の伝統的な追い込み網漁です。水深20メートル以上の沖合いで群れをなす魚、「グルクン(タカサゴ)」を狙います。
ちなみにアギヤーとは、方言で「(網を)引き上げる」という意味があるとか。

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小型の船(サバニ)数台で沖へ出て、グルクンの群れを見つけると、海底に全長数百メートルにもおよぶ、大きなV字型の網の壁をつくります。
そして、漁師たちが専用の棒(サッフャ)で音を鳴らしながら、中央のふくろ網に魚の群れを追い込み、文字通り一網打尽にして網を海上に引き上げるという、命がけの超ワイルドな漁法です。

グルクンってどんな魚

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和名はタカサゴ、スズキ目・タカサゴ科に属する25cm前後の魚で、沖縄近海では群れをなし一年を通して生息しています。沖縄県の県魚にも指定されていて、手頃な値段で食べられるおいしい白身魚として県民に広く親しまれています。
店頭に並ぶグルクンは赤い色をしていますが、本来は海の中で画像のような青緑色をしています。

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宮古では、グルクンは丸1尾で唐揚げにして食べるのが伝統的な料理法です。スーパーの惣菜コーナーにも売られていて、特に行事や祝いの席には欠かせない一品です。
Kさんは、「新鮮なグルクンは刺身も美味しいですよ」と話していました。

最後のアギヤー漁の地

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沖縄の漁師 1945 沖縄県公文書館

ここ佐良浜のアギヤーは、元々沖縄本島の糸満から伝わったとも言われ、かつては沖縄のいたるところで見られていた漁法だそうですが、いまでも行われているのは、県内でもここ佐良浜だけです。昔は酸素ボンベなどは当然無く、木枠のゴーグルを着けて素潜りで何十メートルも潜っていたそうです。
展示スペースには、他にも写真や昔の道具などの展示物があり、佐良浜の漁業の歴史を知ることができました。

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展示室を出るときに、Kさんから「いまちょうど漁に出ている時間だけど、休みの船(サバニ)が港内にあるかもしれない」と教えてもらい、探してみると奥の船着場に見つけました。実物はやっぱりかっこいいですね。他の白い船と異なる青いボディが異彩を放っています。ブルーに塗っているのは、魚たちに見つからないためのカモフラージュのためだとか。グルクンは用心深いんですね。

後継者の問題

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アギヤー漁は、時代とともに高齢化と後継者不足の問題が生じています。現在は現役の漁師さんが8〜10名ほどで漁を行っており、最高齢で80代の現役漁師さんがいらっしゃるとか。
漁業組合の方々はこの文化を残すために危機感を持って活動されていて、今後も展示ブースの充実や周知のためのイベントを企画していくそうです。

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と、ちょうどカツオとマグロの水揚げに遭遇しました。
関係者の方に話を伺うと、こうしてサイズごとに仕分けし、沖縄本島に出荷するものや、島内のスーパー、加工業者用など島じゅうに流通していくそうです。
水揚げを待っているなまり節業者の方や、加工してホテルなどに卸す業者の方、観光客などで周囲は賑わっていました。

新鮮な刺身料理が食べられる「おーばんまい食堂」

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いんしゃの駅の1階「おーばんまい食堂」ではランチを提供していて、カツオやマグロの刺身定食や海鮮丼など、漁協から直の新鮮な魚を使った料理が食べられます。朝の港を散歩したり施設見学しながら、こちらで昼食をとるのもおすすめです。END

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施設名 いんしゃの駅 佐良浜 / おーばんまい食堂
住所 〒906-0000 宮古島市伊良部池間添 佐良浜漁港内 MAP
営業時間 展示(2F)11:00〜16:00(月〜金)/
食堂(1F)11:00~15:00(不定休)
問い合わせ 0980-78-3119(伊良部漁協)
駐車場 あり
備考 展示ブースは、横の階段を2Fに上がり、事務所に声をかけると案内してもらえます
参考資料 佐良浜漁師の一日〜アギヤー編〜(佐良浜地区漁業集落活性化協議会)